Eufy Solocam S340 導入ガイドと設定のコツ

Eufy Solocam S340 導入ガイドと設定のコツ

追尾機能が優秀なAnker SoloCam S340(←Amazonリンク)。録画時間の延長設定やソーラーパネルによる自動充電、検知範囲を最適化するコツ、さらに取り付け位置として雨樋を選ぶ場合の注意点など、購入前に押さえておくべき要素は意外に多いものです。
 中でも最も難関なのがAmazon端末との連携。これが一筋縄ではいかない。さらにWi-fiの通信品質を確保する方法やSDカード互換性の有無、首振りとAI追尾の実力がどこまで防犯効果に寄与するかを把握しておくことで、導入後の失敗を回避できます。本記事ではこうした疑問点を網羅的に解説します。

  • SoloCam S340の仕様と競合機種との違い
  • 工具選びから雨樋設置までの具体的な取り付け手順
  • 録画・検知設定を最適化して誤作動を減らす方法
  • 導入後に起こりがちなトラブルと防犯活用のコツ

Eufy Solocam S340 導入ガイド

  • SoloCam S340のスペック概要
  • 取り付けの手順と必要工具
  • 雨樋への設置アイデア
  • ソーラーパネル活用のコツ
  • Wi-fi接続で注意すべき点

SoloCam S340のスペック概要

結論から言えば、SoloCam S340は単体運用でも十分高性能な屋外カメラです。その理由は3K解像度と8倍ズーム、そして360°首振りを備えながら24,990円に抑えたコストパフォーマンスにあります。例えば車のナンバープレートや来訪者の表情も判別しやすく、夜間カラー撮影が可能です。

項目SoloCam S340
解像度広角3K(2880×1620)/望遠2K
画角135°
可動域水平360°・垂直70°
内蔵メモリ8GB
バッテリー10,000 mAh
防塵防水IP55
参考価格24,990円

公式サイトによると、HomeBase S380と組み合わせれば最大16TBまで拡張できるとされています(参照:Anker公式サイト )。

買うならセールで

 通常24,990円ですが、プラムデーセールで17,490円まで下がっていたこともあります。根気よく待ってタイミングを合わせるとお安く手に入れられます。
 でも「いやいや、今いるのよ。今」という方は買っても損はないと思います。

Amazon:Anker Eufy S340 ←アソシエイトリンクです。

取り付けの手順と必要工具

設置場所が決まっていて、取り付け方法にめどが立っているならDIYが初めてでも30分前後で設置できるでしょう。カメラとソーラーパネルはワイヤレスで、電源・LAN配線が不要だからです。手順例を示します。

結束バンドでポートの柱に設置

取り付け方はいろいろありますが、我が家は自転車置き場の屋根の柱に結束バンドで固定しました。長さ30cmのバンドを2本使って柱に直接土台を固定。カメラが柱の下に来るようにしました。この形がなかなか良く、下方向にカメラが向くので死角が少なくなりました。

結束バンドは耐候性のものを使うのがいいでしょう。例えば「オーム電機 結束バンド 耐熱ロックタイ 耐候性 屋外 300mm」のような商品です。
ただ結束バンドは樹脂製なので、紫外線や温度変化による変質や劣化は避けられません。万が一切れて本体が落下しないよう定期的なチェックは欠かせません。

結束バンドを使うメリットは、何度でも付け替えできること。壁に直接取り付ける方法と違い、簡単に何度でも取り付け位置をテストできます。家自体にもダメージがなく、賃貸住宅でも可能な取り付け方法です。

一方でデメリットは、取り外しやすいこと。ニッパーなどで簡単に切れるので盗難に遭わないよう注意が必要です。

壁に設置する場合

  1. 位置決めステッカーを貼り、下穴を開ける
  2. 付属ブラケットをネジ止め
  3. カメラとパネルを固定

屋外用ビスは錆に強いステンレスがおすすめです。石膏ボード壁ならアンカーを併用してください。

雨樋への設置アイデア

雨樋に設置する場合は、クランプを使えば壁に穴を開けずに済みます。

金具が樹脂製の雨樋を囲う形でカメラを固定し、荷重を分散できる点にあります。例えば安価なステンレスバンドと樹脂プレートを組み合わせる方法でも、振動に強い結果が得られます。

ただし、落下防止ワイヤーを必ず併用してください。耐久性の低いプラスチック製の部品だけでは数年後に劣化する懸念があります。

ソーラーパネル活用のコツ

公式ページでは、日当たりの良い場所で1日2時間、日射を確保できれば電源不要となっています。理由は1日当たり約400 mAhの発電でスタンバイ消費をまかなえる設計だからと言われています。

方位は真南が理想ですが、東西でも傾斜角度で補えます。曇天が続いたらUSB充電を併用しましょう。

パネルはカメラ用の三脚と同じネジが裏側にあるので、カメラ用の雲台でも代用できます。私は使わずに放置していたクリップ式の雲台を使って屋根に取り付けました。

Wi-fi接続で注意すべき点

SoloCam S340は5 GHz非対応です。2.4 GHz帯しか使えません。

この2.4GHz帯の電波を安定化させることが最優先です。壁を挟む減衰に比較的強い帯域なので、家の周りでは電波はほぼ拾うでしょう。電子レンジとも干渉する電波帯なので、他の家電との関係にも多少の注意は必要です。設置場所の電波状況があまりに弱ければ中継機などを設置することも検討しましょう。

起動と共有の仕方

開封直後でも充電残量がありますが、念の為充電してから使い始めましょう。

  1. カメラを充電する
  2. Eufyアプリを手に入れる。https://apps.apple.com/jp/app/eufy/id1424956516
  3. 2. アプリに従ってカメラを登録。

アプリは評価が低く心配になりますが、個人的には「便利」です。カメラの初期角度を設定できたり録画画像を見ることができたりと機能は充実しています。

家族と共有するときは、それぞれがアプリをインストールして、アカウントを作成、連携する必要があります。

一度起動すると、動かすたびに検知→通知のサイクルが動いてわずらわしいです。でも起動しないとどんな画像が映っているのかが分からない。なので、設置するまではアプリで「検知しない設定」にしてしまうのがオススメです。

Eufy Solocam S340 導入のポイント

内容物一覧
  • 検知範囲設定で誤作動防止
  • SDカード容量と互換性
  • 録画時間を延ばす設定術
  • 説明書から読み解く機能
  • 首振りとAI追尾の実力検証
  • Alexaとの連携
  • Eufy Solocam S340導入で防犯完成

検知範囲設定で誤作動防止

SoloCam S340はアプリを使って検知範囲とモーション感度を適切に絞り込めます。

動作検知は「人物」「車両」「その他全ての動体」と3種類の区別があり、検知感度は7段階で設定可能。うまく調整できれば誤通知を大幅に減らせるでしょう。SoloCam S340に搭載されたAIアルゴリズムは人・車・動物を判定する前段階としてピクセル変化を検出しているため、背景の揺れる樹木を除外するだけで負荷が軽くなるからです。

具体例として、感度を中設定に落とし道路側半分をマスクすると、通知回数が低減しました。まずは昼間にテスト録画を行い確認しましょう。

人物と車両については、AIが自動追跡してくれる「AIトラッキングモード」もあります。

録画容量と互換性

公式には本体8GB固定ですが、HomeBase S380経由で最大16TBのHDDやSSDが認識できます。

1日設置して11件録画した際に確認したら464MBを消費していました。画質は300万画素で、夜間は白黒。検知は、標準で設定されている「在宅モード」を使い、アラームはカメラもライトもオフにしていました。単純計算で1動画40MB程度。8GBなら200回録画可能です。

個人的にはこれだけ録画しておけば十分です。ただもっと長期間保存したいとか、人通りが多いので検知回数が多いという場合はHomeBaseの拡張を検討すべきです。HomeBaseは本体とは別に室内に設置されるので、カメラが盗難にあった場合も映像が残るというメリットもあります。

録画時間を延ばす設定術

結論はイベント録画の長さを延ばしつつ、クーリング期間を短縮することです。理由は録画が60秒で自動停止する仕様でも、次の録画開始までの最小待機時間を0秒に設定すれば実質連続撮影に近づけるからと言えます。

例えば60秒→120秒に拡張し、クーリング0秒へ変更すると合計録画時間は2倍以上に伸びました。ただしメモリ使用量も比例する点に注意してください。

説明書から読み解く機能

説明書に記載されるLEDインジケーターの挙動を把握するとトラブル対応が迅速になります。色と点滅パターンがWi-fi接続不良やファームウェア更新を示しており、再起動の要否を判断できるからです。

例えば青点滅が長い場合はQR登録待ち、赤点灯はバッテリー低下を示します。公式PDFはサポートページに公開されていますので、不明点があれば確認しましょう。

首振りとAI追尾の実力検証

首振り機能と追尾はかなり優秀です。検知感度を上げると動くものは、ほぼ録画してくれます。

首振り角度は水平方向は360°、垂直方向は70°あり真下以外はほぼ映ります。実際壁際に取り付けるとかなりの範囲をカバーできます。

さらに2台体制で連携させると追尾精度が向上し、人物の侵入経路をシームレスに記録できます。理由はHomeBaseで移動予測を共有し、2台目がプリセット位置へ事前移動する仕組みが働くからとされています。

例えばポーチ側と玄関側の2台に分担させると、歩行者を約8秒追跡し続けられました。単体運用でも良好ですが、死角を減らすには複数運用が現実的でしょう。

Alexaとの連携

最後の関門が、Alexaとの連携です。ここがとても大変でした。

検知機能を一度無効にしてスキルを使って連携すればいいとの意見もあります。こうした意見を参考に連携させましたが「失敗」。

絵接続しているWi-fi同じにしたり、導入済みのRingのスキルを消してみたり、Eufyアプリを立ち上げて接続してみたり。いろいろな組み合わせで何度かやっているうちに突然接続されました

一度接続が確率されれば、切れることはほとんどありません。不思議というほかありません。

Eufy Solocam S340 導入で防犯完成

  • SoloCam S340は3K解像度と360°首振りを備える
  • 取り付けはネジ止めだけで配線工事ゼロ
  • 雨樋設置なら壁に穴を開けずに済む
  • ソーラーパネルが2時間充電で常時稼働
  • 2.4 GHzのWi‑fi安定化が映像遅延を防ぐ
  • 検知範囲を絞れば誤通知が減る
  • HomeBase拡張で16TB保存が可能になる
  • イベント録画60秒超でもクーリング調整で連続化
  • 説明書のLED一覧を把握すれば復旧が早い
  • 首振りとAI追尾は人物追跡で防犯抑止に寄与
  • 複数台連携で侵入経路を一括録画
  • バッテリー10,000 mAhで停電時も安心
  • IP55防塵防水で屋外設置に適する
  • 価格24,990円と月額不要でランニングコスト低
  • 導入後の設定最適化で防犯性能が最大化